1. ホーム
  2. レポート
  3. 防災の現場
  4. 親子連れが防災・減災を学んだ「第1回防災推進国民大会」

親子連れが防災・減災を学んだ「第1回防災推進国民大会」

2016.08.31

 国民の防災意識向上を目的にした「第1回防災推進国民大会」が27、28の両日東京都文京区の東京大学本郷キャンパスで開かれた。内閣府、防災推進協議会、防災推進国民会議が主催した。8月最後の週末の開催となり、親子連れなど大勢の来場者でにぎわった。

自助・共助の大災害に学び、大災害に備えるプログラム

 防災力を高めるためには、政府や行政によるハード・ソフト対策である公助に加え、住民自ら、あるいは地域全体で災害に向き合う自助・共助の取り組みが欠かせない。防災推進国民会議は、防災に関わるさまざまな団体や機関が一堂に会し、シンポジウムや展示などによる情報提供・交換を通じて、国民の防災意識の向上を図ることを目的に、今回初めて開催された。

 初回のテーマは「大規模災害への備えー過去に学び未来を拓くー」。熊本地震における防災学術連携体(52学会)の取り組みを紹介する発表や、首都直下地震に備えるワークショップなどが開かれ、過去の大災害に学び、将来の大災害に備える重要性を訴えた。

参加体験型プログラムに人気、次回は来年11月に仙台で

 来場者に人気だったのは参加体験型のプログラムだ。台風や豪雨をモニター上で疑似体験できるアトラクション「HERASEON」、東日本大震災や今回の熊本地震などの揺れをリアルに体験できる「地震ザブトン」、地震の揺れや液状化現象を手軽な科学実験で学習する「防災科学実験ショー」など、大人から子供まで楽しめプログラムが盛りだくさんだった。

 オープニングセレモニーでは、松本純・防災相が政府の防災減災対策の取り組みを紹介し、国民とともに対策を継続していく方針を強調した。近衞忠煇・防災推進国民会議議長(日本赤十字社社長)も、自助・共助の重要性を学び、体験できる国民大会の意義を訴えた。続いて基調講演に立った大西隆・日本学術会議会長は、大規模災害ではすべてを防ぐことはできないため人命だけは失わないようにする「減災の考え方」が必要であるとし、危険な場所には住まない、確実に避難するといった自助、発災時に身近な人と助け合う共助を地域社会で共有すべきだと述べた。

 さまざまな分野の専門家が一般向けに分かりやすく自然災害について解説したり、防災に関わる各種団体がそれぞれの取り組みを紹介して国民に参加を呼びかけたりした防災推進国民大会。第2回は来年11月、仙台市で開催される予定という。近くの人は積極的に参加しよう。



20160831_01.JPG

Dr.ナダレンジャーによる防災科学実験ショー。液状化の仕組みなどをわかりやすく説明した。










20160831_02.JPG

地震の揺れをリアルに体験できる地震ザブトン。体験者は、東日本大震災の揺れや熊本地震の揺れを選ぶことができる。










20160831_03.JPG

段ボールで作成したジオラマで東日本大震災の津波を学んだワークショップ。










20160831_04.JPG

防災気象情報を活用して災害から命を守る方法を学んだ気象庁のワークショップ。