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平年並みの暑さとなりそうな今年の夏、熱中症には十分注意を

2015.07.16

 大型で強い台風11号が日本列島に接近している。台風情報による進路予想では、16日夜から18日にかけて西日本にを横断する恐れがあり、気象庁は厳重な警戒を呼びかけている。台風の進路に居住する人は気象予報に十分注意する必要がある。

 7月も3週目に入って、全国的に気温が高くなる日が目立ち始めた。14日には各地で気温が上がり、群馬県館林市では39.3度、福島市で39.0度など猛烈な暑さに見舞われた。梅雨明けを待たず、このところいきなり真夏になったような日が続いている。今年の夏も本番が近そうだ。

気象庁の3か月予報、今年の夏も平年並みに暑くなりそう

 気象庁は6月24日、7月から9月までの天候見通しに関する3か月予報を発表した。それによると、向こう3か月の気温は、沖縄・奄美で平年並みか高くなり、北・東・西日本ではほぼ平年並みの見込みという。また降水量は、東・西日本で平年並みか多い見込みという。

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 月別の天候の特徴は以下の通り。

 7月は、北日本では、低気圧や前線の影響で平年と同様に曇りや雨の日が多い。東・西日本では、低気圧や前線の影響を受けやすく、平年に比べ曇りや雨の日が多い。沖縄・奄美では、高気圧に覆われて、平年と同様に晴れの日が多い。

 8 月は、北日本では、天気は数日の周期で変わるが、低気圧や前線の影響を受けやすく平年に比べ晴れの日が少ない。東・西日本日本海側では、低気圧や前線の影響を受けやすく、平年に比べ晴れの日が少ない。東・西日本太平洋側、沖縄・奄美では、太平洋高気圧に覆われて、平年と同様に晴れの日が多い。

 9 月は、北日本では、天気は数日の周期で変わるが、低気圧や前線の影響を受けにくく、平年に比べ晴れの日が多い。東日本と西日本日本海側では、低気圧や高気圧の影響を交互に受け、天気は数日の周期で変わる。西日本太平洋側と沖縄・奄美では、高気圧に覆われて、平年と同様に晴れの日が多い。

沖縄、奄美で梅雨明け、平年だと他地域も梅雨明けは近い

 今年の梅雨の状況はどうだろうか。気象庁の15日現在の「平成27年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」によると、今年の梅雨入りは5月19日ごろの奄美、同20日ごろの沖縄から始まり、6月27日ごろの東北北部で全国が梅雨入りした。沖縄から九州南部にかけては2?11日平年より遅く、北陸から東北で7?14日遅かった。一方、九州北部から近畿にかけた西日本では2?4日早く、東海、関東甲信で平年並みだった。

 全国の先頭を切って梅雨が明けたのは沖縄の6月11日ごろ。平年より12日、昨年より15日早かった。奄美では7月15日ごろに梅雨明けしているが、これは平年より16日遅かった。その他の地域ではまだ発表はないが、平年だと7月14(九州南部)?28日(東北北部)にかけて梅雨が明けている。台風が過ぎれば一気に梅雨明けが進みそうな気配だ。

7月第2週から熱中症患者が急増

 夏本番を控えて心配されるのが熱中症だ。猛暑の便りとともに熱中症に関する報道も増えてきた。前述した14日には熱中症とみられる症状で全国で5人が亡くなった。昨日15日も熱中症とみられる7人が亡くなっている。特に70?90代の高齢者が死亡するケースが相次いでいる。

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 総務省消防庁の発表によると、7月5?12日の週から熱中症による救急搬送人員が急増している。この週は、全国で3,058人が救急搬送された。このうち48.5%の1,483人が65歳以上の高齢者という。このところの猛暑を考慮すれば、おそらく今週はさらに熱中症による救急搬送は増えるだろう。

 熱中症は気温が高いなかで、体内の水分や塩分のバランスが崩れて体温調節機能が働かなくなり、体温の上昇やめまいなどを引き起こす症状だ。室内でじっとしていても、体熱が逃げにくくなって熱中症になる場合もある。体温調整機能が未熟な幼児、同機能が弱まってきた高齢者、高温・多湿環境で長時間作業する労働者などはリスクが高い。のどが渇く前の水分補給や部屋の温度が28度を超えないようにエアコンを使うなどの対策が求められる。

 平年並みの暑さとなりそうな今年の夏。熱中症や台風、大雨による災害などには日ごろから常に注意して、よい夏を過ごしたい。