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緊急地震速報を活用した地震対策
(1)緊急地震速報の性質を理解する

2011.04.13

東日本大地震から1ヶ月が経過した現在も強い揺れの余震が続き予断を許さない状況です。 緊急地震速報を見聞きしてから、地震の強い揺れがくるまでの時間はわずか数秒から数十秒。緊急地震速報は、地震発生直後の初動波を観測するという仕組み上、震源に近い地域では緊急地震速報が強い揺れに間に合わない場合もあります。また、今回のような大規模な地震や複数の地震がほぼ同時に発生したとき、的確な速報が発表できない事例が発生しています。

緊急地震速報を積極的に役立て地震から身を守るために、緊急地震速報の性質を正しく理解しましょう。

緊急地震速報とは

緊急地震速報は、地震発生直後、震源の近くで地震波をキャッチし、強い揺れが始まる前にお知らせする情報です。テレビやラジオ、緊急地震速報の放送に対応している防災行政無線や集客施設の構内放送、携帯電話による受信などにより伝えられます。

一般向け緊急地震速報の発表条件

  • 地震波が2点以上の地震観測点で観測され、最大震度が5弱以上と推定された場合に発表する
  • 2点以上の観測とすることで、可能な限り精度を高めるように努めています
  • 大きな被害が生じ始め、事前に身構える必要がある震度5弱以上が対象にします

一般向け緊急地震速報の内容

  • 地震発生時刻
  • 発生場所(震源)の推定値
  • 地震発生場所の震央地名
  • 強い揺れ(震度5以上)が推定される地域および震度4が推定される地域名(全国を約200地域に分割)

※具体的な予測震度と猶予時間は発表しない

  • 震度4以上と予測された地域まで含めて発表するのは、誤差のため実際には5弱である可能性があることなどが理由です
  • 誤差を伴うものであることなどから具体的な予測震度は発表せず、「強い揺れ」と表現します

一般向け緊急地震速報で「続報」を発表する場合

  • 発表後の解析により、震度3以下と推定されていた地域が震度5弱以上と推定された場合
  • 続報では、新たに震度5弱以上が推定された地域および新たに震度4が推定された地域名を発表する
  • 落雷等の地震以外の現象を地震と誤認して発信された緊急地震速報(誤報)のみ取り消しする(例えば、震度5弱と推定していた地域が震度3以下との推定になった場合などは取り消さない)

緊急地震速報のしくみ

緊急地震速報のしくみ

  • 地震の揺れは、震源から波紋のように波(地震波)として伝わっていきます。
  • 地震波には、主にP波(初期微動)とS波(主要動)の2種類があります。まず弱い揺れのP波が伝わり、次に強い揺れのS波が伝わります。地震による被害のほとんどは、S波によってもたらされます。
P波カタカタ揺れる波秒速約7キロメートル
S波ユサユサ揺れる波秒速約4キロメートル
  • 緊急地震速報では、震源の近くで地震波(P波)をキャッチし、位置、規模、想定される揺れの強さを自動計算します。そして強い揺れ(S波)が始まる数秒から数十秒前という極めて短い時間にお知らせします。

直下型地震や震源に近い地域では、緊急地震速報が強い揺れに間に合わないことがあります。

地震の揺れと想定される被害

震度0
  • 人は揺れを感じない。
震度1
  • 屋内で静かにしている人の中には、わずかな揺れを感じる人がいる
震度2
  • 屋内で静かにしている人の大半が揺れを感じる
  • つり下がった電灯などがわずかに揺れる
震度3
  • 屋内にいるほとんどが揺れを感じる
  • 棚にある食器棚が音を立てることがある
  • 電線が少し揺れる
震度4
  • ほとんどの人が驚く
  • つり下げてある物は大きく揺れる
  • 電線が大きく揺れ、歩いている人も揺れを感じる。
震度5弱
  • 棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある
  • 窓ガラスが割れて落ちることがある
  • 電柱が揺れるのがわかる
震度5強
  • 物につかまらないと歩くことが難しい
  • 固定していない家具や据付けが不十分な自動販売機が倒れることがある
  • 自転車の運転が困難になる
震度6弱
  • 立っていることが困難になる
  • 壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある
  • 耐震性の低い木造住宅では、倒壊するものもある
震度6強
  • はわないと動くことができない
  • 固定していない家具のほとんどが移動し、転倒するものが多くなる
  • 耐震性の低い木造住宅は、倒壊するものが多くなる
震度7
  • 揺れにほんろうされる
  • 固定していない家具のほとんどが移動し、飛ぶこともある
  • 耐震性の高い木造住宅でも、まれに傾くことがある

※地震の規模を示すマグニチュードと地表の揺れの程度を示す震度は別物です。マグニチュードが大きくても震源が遠い場合や深い場合は震度は小さく、マグニチュードが小さくても震源が近い場合や浅い場合は震度は大きくなります。

次は緊急地震速報を見聞きする方法を再確認しましょう。

(2)緊急地震速報を見聞きする方法」に続く