正しく理解し、賢く恐れる~放射性物質のキホン
(4)被ばくを避ける具体策
各地における放射性物質の検出値など状況は毎日変化しています。対策の基本を覚え、落ち着いて行動しましょう。
被ばくを避ける3原則は「距離」「遮蔽」「時間」
放射性物質からの外部被ばくを避ける3原則は、「距離」「遮蔽」「時間」です。距離とは放射性物質から離れること。線源から距離を取ることで放射線の影響は大幅に減らすことができます。政府が福島第一原発周辺20km圏の住民に避難指示を出しているのはこのためです。
遮蔽とは放射性物質をさえぎることです。放射線の種類によって違いがあり、アルファ線は紙一枚、ベータ線は薄い金属板、ガンマ線・エックス線は鉛や厚い鉄の板、中性子線は水やコンクリートで止めることができます。ですから屋内退避は被ばく予防に有効なのです。放射線にさらされる時間を短くすることも重要です。原発事故で対策にあたる作業員が交代で作業をしているのは、被ばく時間を短くするためです。
放射線の種類と透過力

- (資源エネルギー庁「原子力2010」より)
呼吸や食べ物から放射性物質を体内に取り込む内部被ばくの対策も重要です。基本的にはマスクをするなどして呼吸からの吸入を防ぎます。食べ物については、野菜は暫定基準値を超えたものは出荷されませんので、市販されているものを食べる分には心配ありません。水についてもお住まいの自治体の出す放射性物質に関する情報に注意し、その呼びかけに従いましょう。
これらの原則を理解すれば、具体的には以下のような対策が考えられるでしょう。いずれにしても、正しい情報を入手し、落ち着いて対応することが何よりも重要です。
原発からの距離が30キロ圏などの周辺地域では
▽屋内では
- 屋外から戻ったら、衣服を着替える
- 屋外から戻ったら、顔や手を洗い、うがいをする
- 室内にいるときは、ドアや窓を閉める
- 換気扇やエアコンなどを停止して外気を遮断する
- 窓の隙間などを布などで目張りして外気の浸入を防ぐ
- 洗濯物は念のため室内に干す
▽屋外では
- 外出は必要最低限の短時間にし、できるだけ室内にとどまる
- マスクをするかタオルなどで口や鼻を保護して吸入を防ぐ
- 長そで・長ズボンを着用する
- 帽子をかぶる、手袋をする、襟巻きをするなど皮膚の露出を避ける
▽雨のときは
- レインコートやかさを使い、雨に濡れないようにする
- 使った雨具は袋に入れて屋外に保管、繰り返し使ってもいい
- 雨に濡れたらシャワーなどで体を洗う
▽飲食物は
- 自治体の発表する放射性物質に関する情報に注意する
- 井戸水は飲まないようにする
- 外に放置してあったものは食べない
- 野菜は皮をむき、よく洗って調理する
首都圏など原発から離れている地域では
- 自治体の発表する放射性物質に関する情報に注意する
- 雨のときは雨具を使う
- 洗濯物は外に干しても問題ない
- 野菜は皮をむき、よく洗って調理する
- 正確な情報に基づき行動する(買占めなどしない)













