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避難所で健康に過ごすために

2011.03.17

災害時、自宅を離れて体育館などの避難所で生活するのは大変不自由です。ストレスや過労から体調を崩してしまうこともあります。ことに、真冬並みの天候が続く被災地では、食料や燃料など生命を維持するのに欠かせない物資の補給さえままならない避難所もあるといいます。まずは現下の深刻な状況を一刻も早く改善しなければなりません。政府が呼びかけている通り、被災地以外でのこうした物資の買占めなどは厳に慎むべきです。

今回の大震災の被害状況を考慮すると、避難生活は相当の長期化が予想されます。長引く避難生活では健康管理に細心の注意を払わなければなりません。阪神・淡路大震災や新潟県中越地震でも、避難生活の長期化によって亡くなったお年寄りは大勢おられました。厚生労働省は3月15日、「被災地での健康をまもるために」(PDF)と題した文書をインターネットに公開しました。同文書では避難生活を健康に過ごすための注意点が要領よくまとめられています。避難生活を送られている方、被災者を支援されている方にとって大変有用な情報です。

同文書のなかにもふれられていますが、ここでは病気を予防するという観点から、避難所における感染症予防、エコノミークラス症候群予防、一酸化炭素中毒予防について要点を列挙します。詳しくは同文書をご参照ください。

感染症予防

冬期ということもあり、集団生活をする避難所では風邪やインフルエンザなどの感染症が広がりやすくなっています。

  • こまめに、うがいや手洗いを励行しましょう
  • できるだけマスクを着けましょう
  • 下痢をしている人は脱水状態にならないよう水分補給を心がけましょう

エコノミークラス症候群予防

エコノミークラス症候群とは、長時間足を動かさないでいることで足の静脈に血栓(血の固まり)ができ、歩き出した後などに血栓の一部が血流に運ばれて肺や脳の血管をふさいでしまう病気です。肺塞栓や脳卒中を発症する恐れもあります。長時間飛行機に乗った場合などに見られることからこの名があります。

新潟県中越地震では、自家用車のなかで避難生活を送る被災者が多かったこともあり(「車中泊」と呼ばれました)、この病気によって亡くなった方がいました。

  • できるだけ体を動かす
  • 座ったままでも、足の指やつま先を動かすなどの足の運動をする
  • 十分な水分をとり、脱水症状にならないようにする
  • ゆったりとした服装で過ごす

一酸化中毒予防

エコノミークラス症候群と同様に、長時間車のなかにいて暖房をつけっぱなしにしていると一酸化炭素中毒の危険性が高まります。冬期の暖房をした狭い屋内でも同様です。空間の換気が一番の対策です。

  • こまめに窓を開けるなど、換気をする
  • 暖房機器についている排気口に異常がないか確認しておく