地震国・日本に津波の安全地帯はない
2011.03.17
津波の発生原因の9割は海底地震による地殻変動です。地震が発生して海底の地形が跳ね上がると、その上に乗っている海水も盛り上がって津波が発生します。まれに火山の爆発、海底での地滑り、隕石の落下などが原因になることもあります。
世界の地震の10%が集中するといわれる日本では、当然のことながら津波も多く発生しています。下図にしめすように、太平洋側で発生が多い傾向が認められるものの、日本海側でも発生しています。また、今回の東日本大震災で全国の沿岸に津波警報・津波注意報が発表されたように、太平洋側で発生した津波が日本海側を襲うケースもあります。
さらに2010年のチリ地震では、遠く離れた地球の裏側で発生した津波が日本に到達しました。
1498年~1993年に日本近海で発生した津波の波源域分布

過去100年間に死者100人以上の津波災害をもたらした地震
| 発生年 | 地震名 | 規模 (マグニチュード) |
死者・ 行方不明者数 |
|---|---|---|---|
| 1896年 (明治29年) |
明治山陸地震津波 | 8.5 | 21,259 |
| 1933年 (昭和8年) |
昭和山陸地震津波 | 8.1 | 3,064 |
| 1944年 (昭和19年) |
東南海地震 | 7.9 | 1,223 |
| 1946年 (昭和21年) |
南海地震 | 8.0 | 1,443 |
| 1960年 (昭和35年) |
チリ地震津波 | 8.5 | 142 |
| 1983年 (昭和58年) |
日本海中部地震 | 7.7 | 104 |
| 1993年 (平成5年) |
北海道南西沖地震 | 7.8 | 230 |
| 2011年 (平成23年) |
東日本大震災 | 9.0(※) | 15,023(※) |
- (1896年~1993年の値は、平成14年版『消防白書』より。死者・行方不明者数には地震動等による被害者数も含む)
- ※2011年 東日本大震災のマグネチュードは暫定値、死者・行方不明者数は警察庁の発表(3月17日16時現在)による。
津波予報の種類
津波予報には大津波警報、津波警報、津波注意報の3種類があります、それぞれ予想される津波の高さをメートル単位で発表するほか、海岸に津波が到達する予想時刻もあわせて発表されます。
| 予報の種類 | 解説 | 発表される津波の高さ | |
|---|---|---|---|
| 津波警報 | 大津波 | 高いところで3m程度以上の津波が予想されますので、厳重に警戒してください。 | 3m、4m、6m、8m、 10m以上 |
| 津波 | 高いところで2m程度の津波が予想されますので、厳重に警戒してください。 | 1m、2m | |
| 津波注意報 | 津波注意 | 高いところで0.5m程度の津波が予想されますので、厳重に警戒してください。 | 0.5m |
- 注:「津波の高さ」とは、平常の海面から、津波によって高くなった高さのこと
恐るべき津波の破壊力
東日本大震災による津波被害は、津波の破壊力の凄まじさをあらためて世界中の人々に知らしめました。地上に押し寄せる波だけでなく海へと引き返す波も大変強力で、人や家屋をのみ込み、全てを奪いさります。
東日本大震災の津波被害
- 人的被害
ところによっては10mをはるかに超える津波が地震発生直後に押し寄せ、多くの尊い命を奪った - 家屋被害
木造住宅は浸水によって流され、破壊された - 船舶被害
漁船などは陸上に打ち上げられた。押し寄せた漁船はそれ自体が巨大な凶器になった - 火災被害
津波や揺れで漏れ出した原油等が何らかの原因で引火したと考えられる火災が発生した
津波強度による被害程度の分類














